インプラント治療の流れ|相談から治療後のメンテナンスまで
まずは「インプラントを入れること」ではなく、どうなりたいかをお聞きします。
インプラント治療を検討している方の中には、
「手術は痛くないのだろうか」
「治療にはどのくらい時間がかかるのだろう」
「費用はいくらくらい必要なのだろう」
「自分でもインプラント治療を受けられるのだろうか」
と、不安や疑問を感じている方も多いのではないでしょうか。
インプラント治療は、歯を失った部分の顎の骨に人工の歯根を埋め込み、その上に人工歯を装着する治療です。
しかし、アークデンタルクリニックでは、最初から「インプラントにしましょう」と治療を決めることはありません。
失った歯を補う方法には、インプラントだけでなく、ブリッジや入れ歯など複数の選択肢があります。
だからこそ、まずお聞きしたいのは、
「なぜインプラントを考えているのか」
「どんなことで困っているのか」
「治療後、どのような生活を送りたいのか」
ということです。
しっかり噛んで食事を楽しみたい。
取り外し式の入れ歯をできれば避けたい。
周囲の健康な歯をできるだけ削りたくない。
口元を気にせず自然に笑いたい。
患者さまによって、治療に求めるものは違います。
現在のお口の状態を詳しく確認し、インプラント・ブリッジ・入れ歯などの特徴やメリット、デメリット、費用、治療期間をご説明したうえで、ご自身が納得できる治療を一緒に考えていきます。
インプラント治療は8つのSTEPで進めます
治療内容やお口の状態によって流れは異なりますが、一般的には次のように進めます。

STEP1|カウンセリング・初診
まず、現在困っていることや治療に対するご希望、不安などをお聞きします。
たとえば、
「奥歯がなくて噛みにくい」
「入れ歯が動いて食事がしづらい」
「ブリッジのために健康な歯を削りたくない」
「以前抜歯したところをそのままにしている」
「インプラントに興味はあるけれど手術が怖い」
など、どんなことでもお聞かせください。
治療方法を決める前に、まず患者さまのお話を聞く。
アークデンタルクリニックでは、そこから治療が始まります。
STEP2|お口全体の診査・CT検査

インプラント治療では、人工歯根を埋め込む場所だけを確認すればよいわけではありません。
残っている歯、歯ぐき、歯周病の状態、噛み合わせ、顎の骨など、お口全体を確認することが大切です。
必要に応じて、
・口腔内診査
・レントゲン撮影
・CT撮影
・歯周病検査
・噛み合わせの確認
などを行います。
CTでは、顎の骨の形や厚み、高さ、周囲の重要な組織との位置関係などを立体的に確認します。
インプラントを「入れられるか」だけではなく、その治療がお口全体にとって適した方法なのかを考えるための大切な検査です。
STEP3|診断・治療計画のご説明
検査結果をもとに、現在のお口の状態をご説明します。
そのうえで、
・インプラント治療が適しているか
・インプラント以外にはどのような治療方法があるか
・必要なインプラントの本数
・治療期間の目安
・手術方法
・治療費
・治療に伴うリスク
・治療後に必要となるメンテナンス
などをご説明します。
メリットだけをご説明して治療をおすすめすることはありません。
ブリッジや入れ歯を含め、それぞれのメリット・デメリットを知っていただいたうえで、患者さまと一緒に治療方法を考えます。
疑問や不安がある場合は、遠慮なくお尋ねください。
ご理解・ご納得いただいてから治療へ進みます。
STEP4|必要な事前治療
インプラントを長く安定して使用するためには、インプラントを入れる部分だけでなく、お口全体の環境を整えることが大切です。
むし歯や歯周病がある場合には、必要に応じて先に治療を行います。
特に歯周病が進行している場合、そのままインプラント治療へ進むのではなく、歯ぐきやお口の衛生状態を改善してから手術を検討します。
また、抜歯が必要な場合には、抜歯後の治癒を待ってからインプラント手術を行うことがあります。
患者さまによって必要な準備は異なります。
STEP5|インプラント埋入手術
局所麻酔を行い、顎の骨にインプラント体を埋め込みます。
手術時間は、インプラントの本数や骨の状態、処置内容によって異なります。
手術後は必要に応じて経過を確認し、インプラントと骨が安定するまで治癒期間を設けます。
術後には腫れや痛み、出血などが起こることがありますが、程度には個人差があります。
手術後の過ごし方や注意点についても事前にご説明します。
STEP6|インプラントと骨が安定するまで待ちます

インプラント手術をした直後に最終的な人工歯を入れるとは限りません。
埋め込んだインプラントと顎の骨が安定するまで、一定の治癒期間を設けます。
必要な期間は、骨の状態、治療部位、使用する治療方法などによって異なります。
この期間にも定期的に状態を確認します。
STEP7|人工歯の製作・装着

インプラントが安定したことを確認したら、型取りなどを行い、最終的な人工歯を製作します。
人工歯では、
・噛み合わせ
・周囲の歯とのバランス
・形
・色
・清掃のしやすさ
などを確認します。
見た目だけでなく、「しっかり噛めるか」「お口全体の中で無理な力がかかっていないか」という機能面も大切です。
調整を行い、問題がなければ人工歯を装着します。
STEP8|メンテナンス
人工歯が入った日がゴールではありません。
私たちは、むしろそこからがインプラント治療の新しいスタートだと考えています。
インプラント自体はむし歯にはなりませんが、インプラント周囲の歯ぐきに炎症が起こることがあります。
また、噛み合わせの変化や清掃状態によって、インプラントや周囲の組織に負担がかかることもあります。
そのため、
・インプラント周囲の歯ぐき
・噛み合わせ
・人工歯
・残っている天然歯
・お口全体の清掃状態
などを定期的に確認します。
インプラントだけを守るのではなく、今残っている大切な歯も一緒に守っていく。
そこまで含めて、アークデンタルクリニックではインプラント治療だと考えています。
インプラント治療にはどのくらい期間がかかりますか?
インプラント治療の期間は、お口や顎の骨の状態によって異なります。
当院における標準的な治療期間は、
【下顎: 3か月~6か月程度】
【上顎: 4か月~6か月程度】
通院回数は、
【要入力:5回~8回程度】
です。
抜歯後の治癒を待つ必要がある場合や、骨を増やす処置などが必要な場合には、治療期間が長くなることがあります。
詳しい期間は検査後にご説明します。
インプラント治療の費用
インプラント治療は原則として自由診療です。
当院における標準的な費用は、
- インプラント埋入:26万5千円~(税込)
- 上部構造:9万9千円~(税込)
- 骨造成:6万6千円~(税込)
インプラント1本:税込43万円~
です。
症例によって必要な検査や処置、使用する人工歯などが異なるため、最終的な費用は診査・診断後にお見積もりをご提示します。
インプラント治療の主なリスク・副作用
インプラント治療は外科処置を伴います。
主なリスク・副作用として、
・手術後の痛み、腫れ、出血
・感染
・インプラントと骨が十分に結合しない場合がある
・周囲の神経や血管などへの影響
・上顎洞など周囲組織への影響
・インプラント周囲に炎症が起こることがある
・人工歯の破損や緩み
・噛み合わせの変化
・骨や歯ぐきの状態によって追加処置が必要になる場合がある
などがあります。
また、インプラント治療を行えば必ず長期間使用できることを保証するものではありません。
全身状態、喫煙、歯周病、噛み合わせ、セルフケア、定期的なメンテナンスなども治療後の経過に影響します。
事前に十分な診査を行い、治療内容・リスクについてご説明したうえで治療を進めます。
よくある質問 Q&A
Q:インプラントの手術は痛いですか?
A:通常は局所麻酔を行って手術します。手術後に痛みや腫れが生じることがありますが、程度には個人差があります。必要に応じて痛み止めなどを使用しながら経過を確認します。
Q:インプラントは誰でも受けられますか?
A:すべての方に適しているとは限りません。顎の骨、お口の清掃状態、歯周病、全身状態、服用している薬、喫煙などを確認したうえで判断します。
Q:高齢でもインプラント治療はできますか?
A:年齢だけで判断するものではありません。全身状態や顎の骨、お口の状態などを総合的に確認します。
Q:歯を抜いた日にインプラントを入れられますか?
A:症例によって可能な場合もありますが、すべての方に適応できるわけではありません。感染の有無や骨の状態などを確認して判断します。
Q:インプラントを入れたら一生使えますか?
A:使用できる期間には個人差があり、「一生使える」と保証することはできません。毎日のセルフケアと定期的なメンテナンスが重要です。
Q:インプラント以外の治療も相談できますか?
A:もちろんです。当院ではインプラントありきではなく、ブリッジや入れ歯なども含めてご説明し、患者さまが納得できる方法を一緒に考えます。
インプラントにするか決める前に、まずお話を聞かせてください。
「インプラントが自分に合っているかわからない」
「入れ歯やブリッジとも比較したい」
「費用や治療期間が不安」
そんな段階でも構いません。
治療方法を決める前に、まず現在のお口の状態を確認し、どのような選択肢があるのかを知ることから始めてみませんか。
治療を選ぶ前に、あなたの想いを聞かせてください。